
東京国際フォーラムにて、1200名満員御礼のお客様の前で岩崎はこのように切り出しました。
「情熱とは目に見えてあふれるものだと思っていましたが、心に秘めていてもいいのです。心の中にそれぞれが持っている熱い思いがあるのかどうかが大事なのです。アウトプットできる人は思いっきり出し、そうできない人は心の中で燃やして下さい。」
「これがなければどんなにいいことも実行されません。『組織は戦略に従い、戦略は情熱に従う』です。経営がうまくいっていない企業は、戦略があっても戦略を本当に実行させようと思う人がいない、結果としてその戦略は成功しません。本当にやってみたい、と思わせられなかったらその戦略は何の意味もないのです。」
これは時代の変化が激しい現代において、経営がノウハウや成功事例を真似るだけでは、もはや成り立たなくなった世の中を反映した、見つめ直すべき原点ともとれます。
成功している企業は「いまからやることはお客様からみて面白いのか、楽しいのか、魅力があるのか、欲しいのか、やってみたいのか、お客様から見て是非付き合いたいと思うのか」しか考えません。複雑に考える必要はないのです。言わば、シンプル経営、これこそが情熱経営なのです。
もっと情熱という点を意識し、皆様の企業の中枢に入れていただきたい。そしてもっと情熱という概念を上位におき、実行して欲しい。そして情熱を浸透させ、定着させていくためにはどうでもいい小さなことに手を抜かない。そうすると情熱を持った組織ができるのです。
この情熱が組織の継続成長のために大事だということを岩崎からお伝えさせていただきました。
抑揚のある口調から語られるその話は、聴衆を和ませ、涙させ、そして忘れていた大事なものを思い出させてくれました。
第2講座の講師である心理カウンセラーの衛藤氏の講演は、私たちがこの世に生きる意味は何なのか、生きている証は何なのか。人間の、根源的で、しかし非常にシンプルな問題と私達を対峙させてくれました。
講演の冒頭に衛藤氏は、「死ぬ時に、あなたが生まれてくれて良かった、と何人の人に言われるかは、普段の生き方で決まる」というアメリカ先住民の長老の話を引用しました。人の死に方こそがその人の生き方そのものであり、周りの人をがどれだけ幸せに感じたか、それがその人の人生の意味なのだと言うことを多くの方が感じ取りました。
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」これはロバート・フルガムの残した言葉です。人のものを取ってはいけない、使ったら片付ける、人に何かしてもらったらありがとう、みんなで楽しく過ごそう等、私達が本当に知っていなくてはならないことは非常にシンプルであり、誰でも納得できることなのです。
そう上で衛藤氏は「今ここにある幸せを楽しむことの大切さ、笑うから楽しくなるのだということ、行動が心を変えること、人に喜んでもらうことが自分の幸せである」と語ってくれました。
今までの考え方を急に変えることができない人がいるかもしれません。しかし、笑うという行為を意識的にすることで、今までつまらないと感じていたことを楽しいと思えるようになり、そうすることで周りの人を幸せにすることが出来るのではないでしょうか。
"伝説・感動を生むサービス"リッツ・カールトンホテル。そこでマネジメントを司る高野氏の講演からは、温和な表情の裏に潜めた情熱が時折り顔を覗かせ、会場が講演に飲み込まれていきました。そこには、心の奥に安定して 流れている優しさが感じられました。そして誰よりも熱く高野氏から語られたサービスの真髄は参加者を虜にしていました。
「企業の『価値の追求』のために最も必要な実行要素は社員である。」
高野氏の講演が参加者の共感・関心を集めた理由は、全国の経営者が悩みに悩んでいるこの点に対して、それを根幹の問題と捉え、現場で取り組んで来たことを伝えていたからであると思います。
どの企業もが抱える課題に対して、高野氏の数多くのリッツ・カールトンの事例をもとに答えがあふれていました。 「独自の価値を高め続けたい」という情熱に突き動かされた歴史こそが、リッツの成長の歴史だったことを感じさせられました。
「真のトップリーダーとは、自分のしたい事を、相手にもしたいと思わせること」。事例をもとにわかりやすく組織論、リーダーシップ論を語る大野が情熱経営フェスタ2006の締めくくりでした。
コンサルティング暦22年の一つの結論として、仕事の成否とは、好きで好きでたまらない、その精度で決まるということに大野はたどりつきました。
高校球児は、野球が好きで好きでたまらなくて一年中野球のことを考えて野球をしています。みんな好きだから無我夢中になれるのです。それこそが情熱。知識や才能が少々劣っていても、心の中に燃えているものがあれば、それを感じ、人は動くのです。
経営に置き換えてみます。 熱意はにじみ出てくるもの。創業当時はみんな楽しくて仕方なかった。社内の環境が不十分であってもみな納得し、夢を描いていた。それが楽しかった。お客様と話すこと自体が嬉しかった。
しかし創業して10年、20年経ってくると、それが薄れてくるのです。10年経って存続する企業は2割という統計が語るくらい企業経営とは難しいものです。3年くらいは殆どの企業が熱気を持ってイキイキと企業経営をしています。ところが、そのような志や情熱がなくなったとき、企業経営というものは急激に難しくなってくるのです。
大野は、情熱を絶やさず組織を活性化させることが非常に大切なことだと締めくくりました。
最終のまとめ講座として、企業として理想の風土を創るポイントが情熱であることが、身に沁みてくる講座でした。
2009年、情熱経営プロジェクトメンバーが自信を持っておすすめするのが、