和田 清華

プログラム第2日目ドリームプランプレゼンテーションプレゼンターとして出演 有限会社 私には夢がある 代表 和田清華氏

1976年8月10日、富山県生まれ。同志社大学卒業。出版社で2年間働いたあと、25歳で有限会社 私には夢があるを設立。言葉が好きで詞を書くうち、自分でも歌い始める。努力家。現在、ボーカルレッスンに2つ通い、カラオケには毎日通う、1男1女の2児の母。

● 公式サイト「私には夢がある」
● 9/21(日)和田清華ライブ「Power & soul」開催!


第一印象を見事に覆してくれる和田さん。 話を聞けば聞くほど、内に秘める強さと"生きる"事に正直にそして貪欲に突き進む姿勢は、私たちが内に持つ想いに灯火を照らしてくれるようである。

和田清華氏
あれ? 何で来世って言ってるんだろう......

■ 歌手になろうと思ったきっかけは?

「来世には歌手になりたい」と思うほど、遠い夢でした。本当はなりたいけど、適正が無いだろうと思っていて、歌手になりたいという思いが浮かんだとしても「まさか」と跳ね除けて否定していたんです。そんなに歌も上手くなかったし。音楽の世界って1万人が目指して1人、2人がスポットライトを浴びるという世界で、何かを磨いたら出来るという世界ではないので、怖かったんですね。

でもある日、ふと「あれ? 何で"来世で"って言ってるんだろう?」って......思ったんです。「やりたいなら今世でやればいいじゃん」って。今までは、結果が出ることをしたかったんですね。結果が見えやすい事の方が楽だなと思って。でも、結果はどうであれ、せっかく生まれてきたんだから「適性よりも興味」を優先してやってみようと思ってはじめたのが、歌の道でした。

私は歌が好きというかむしろ本の方が好きでした。昔から何かを表現したいという気持ちがあるんですね。それが20代は文章を書くという方向で、30代の今は歌で表現しています。

歌に固執しているわけではなくて、自分の中にうずまいているものを表現したくて、その表現方法の一つが今は歌であるというかんじです。昔からやっている事は全然変わっていなくて、表現手段がただ違うというだけなんです。

■ 作詞もご自身でされているのですか?

はい。初めは会社のテーマソングを作る事になって、作詞を始めたんです。2007年の9月ぐらいから作詞を始めました。そうしたら、曲を作れる人が「曲書くよ」っていって歌が出来て、次はライブだねって言われて......「はい?」......って感じでした(笑)

まさか自分で歌うなんて全然思っていなくて、ただ誰かがうたってHPで聞けるようになるくらいだなと思っていたので。「やってやろうじゃん!」というノリで始まりました。会社の感謝祭でお客様をご招待し、ライブハウスを借りて最後にバンド演奏しました。その他にも全員スタッフが入れ替わり立ち替わりで踊りや演劇などの出し物をしました

■ 初めてやった時はどんな感想でしたか?

ライブの前に朗読をして、号泣しちゃったんです。小さい頃の話とかをして。だからライブはその後だったので緊張する暇もなくいつの間にか済んだって感じです。1曲だけでしたし。でもすごく楽しかったのは覚えてます。

それで「先生、いつから実験をはじめるの?」と聞いたら、「予算がないから、まだわからない」という答えが返ってきたので、すべて私たちの会社で受け持つことにしました。これがまたチャンスだったわけです。

■ 歌手になるのがずっと思い続けていた夢だったのですか?

無邪気に小学生の時に先生や親の目を気にせず、制約なく「何やりたい?」って聞かれたらきっと「人前で歌いたい」って言ったかもしれないですね。

でも私は結構人の目を気にしたり、自分自身で制限をかけるので、「学校の先生になりたい」と無難な夢を言っていました。歌手なんて無理だろう、と思っていたんです。自分にとっては大きすぎる夢というか。でもそれって成功するためには「まさか」なんだけれど、やるにはもう今日からでもすぐ出来るんですね。だったらやってみようと腹が据わったのが31歳の時だったのです。

■ 我武者羅応援団からはインスパイア受けたのですか?

「我武者羅応援団」は、ステージで応援をするパフォーマンス集団なんですけど、結構馬鹿な事をするんですね。誰も頼んでないのに必死に応援したり、笑いも入れたステージで。それを見て衝撃でした。私は馬鹿な自分を出すのが昔からいやだったんです。ちょっと真面目な優等生だったので。だから、「あ、そこまではじけていいんだ! 好きなことをやっていいんだ!」という影響を受けましたね。

実は心の中の一番近くに転がっている

夢みたいなものって、「すごく大きくて手を出せないもの」というイメージがありますけど、実は心の中の一番近くにころがってるんじゃないかなと思っています。それを素直にやってみようと私は思ってます。

■ どんな歌手を目指しているんですか?

歌手という職業に就くことが目的じゃないんです。という言い方は語弊があるかもしれないのですが、自分の思いを伝える手段が、たまたま音楽であり、歌であったという事です。歌っているときに自分が自分であれるようになりたいですね。ステージの上で、ちゃんと生きてるというか。

生きろ!

■ 歌を通じて何を伝えたいのですか?

「生きろ」という事ですね。

和田清華 氏

私自身が結構すぐに死にたいと思うタイプなので(苦笑)。だから、自分に言ってるんですよ、生きろ! と。小さい頃に両親が離婚して沈んでいたときに、中島みゆきさんの時代という歌の「そんな時代もあったねと、いつか笑える日がくるわ」という歌詞を聞いた時に「あ、いまからもっと時間がたって今を振り返ったら"そんな時代もあったのね"と笑える日がくるかもしれないんだ。」と思ったらすごく身にしみて勇気をもらったというか。

小さい頃に寝ながらたまたま聞いた音楽が心にすっと入ってきて、救われたという経験から、音楽っていう表現手段は素敵だなあと思っていました。音楽って聞こうと思わなくてもたまたま耳に入ってきたりする、だからこそかもしれないけれど、ふっと心の中まで沁みることがある。そんな音楽が出来たらいいなと思っています。押し付けではなくてね。歌詞は暗いですけどね(笑)

私の歌詞は情熱系ではないですね。ただやれやれ頑張れ! というのではなくて、みんな辛い思いが心の中にあってそれでも頑張ってるよね! という内容が多いですね。

■ 歌を歌おうと思ってから、意識が変わった事はありますか?

あまり自分の感情を出さない人だったんですけど、歌うときに棒立ちでは伝わらないので、歌を歌う時は声や表情でリアルタイムに自然と感情が出せるようになりました。

開始前に集中する時間を持たないと、いい子でいたいという自分が出てきそうになるので、危ういですよ。気が散ったまま歌っても全然お客様には伝わらないし。人前に立ってマイクを持ってというのは講演をしていた時とすごく近いので、そこのハードルは低かったですね。

講演の時は、自分の人生を全部オープンにしなければならなかったので、私にとってハードルは高かったです。でもさらけ出した方が気持ちいいですよ。それに自分にとって本当の事しか人には伝わらないですしね。

■ 歌を通して人を変えたいなど、何か実現したい想いはありますか?

そこまで思うと傲慢なのかなと思う気がしていて、私の歌で世界が変わるとは思いたくないなというか。皆が皆、自分がこれだという手段を取って自分の命を生きていればいいなと思う。私はその1人としてきちんと担おうと思っているから。それが一番いいんじゃないかなと思います。

■ 今まで挫折などはありましたか?

たくさんあるんですけど、あまり挫折だと感じないタイプのようです。困難があっても、「これは駄目だった。じゃぁこうしよう!」という感じで前に進むので。でも実際は毎日へこんで、元気になっての繰り返しですかね。思い出したら、挫折を感じていないだけで。日々目の前に壁や課題は山盛りです。

ピンチは何かと多いです。メンバー(キーボード)が見付からないというのはありましたね。曲選からしてキーボードがいないとしまらないというもので、開催のぎりぎりまで(ライブの3W前ぐらい)メンバー募集に奮闘していたりね。ピンチは結局、なんとか切り抜けることが多いです。

■ 同年代の女性として、今から新しい事に取り組めるのがすごいなと単純に思うのですが?

よく、「和田ちゃんにあるのは度胸だけ」って言われます。

歌はベラボーに上手いわけじゃないので、「普通だったら、君のレベルでライブなんて出来ないよ」って、はじめた当初言われました。しかも、ライブのやり方なんて全く知らなかったので、スタジオに電話をして「ライブやりたいんですけど」って(笑)「ワンマンですか?」って聞かれて、友達とやる予定だったので「いや二人です」って応えたら、「二人でワンマンですか?」「いや、二人ですけど......」「初めてですか?」「初めてです」「他にバンドが居ない場合はワンマンっていうんですよ」......なんていう所からはじまりました(笑)。

「無知こそものの上手なれ」という言葉どおり、恐れも知らずに音楽業界に乗り込みました。私は恵まれていて、初のワンマンライブで何人集まるかなと思ってブログに書いてみたら、40人集まって下さいました。普通はもっと苦労するそうです。

■ 年齢をネックにして1歩を踏み出せない女性が多いと思うんですけど、何かアドバイスはありますか?

残りの人生の中で今が一番若いので、始めるなら今しかないという事ですね。もうどんどん年をとっていくので。だからやるのは今かな? と。

■ 自分が動く事で、主婦の方に伝えたいという意識はあるのですか?

ありますね。子育ての時はうつになるぐらい大変だったんですよ。子供が二歳しか離れていないので、上の子は赤ちゃんがえりをしてね。いつも2人抱っこ状態でした。子育ては私に任せられていたので、その時に世の中の女性はこういう事って絶対多いだろうなと思って。

ママ達の励みになってもらえるような事が出来ないかなと思って、子育てママ向けのHPを作り、子育てと仕事を両立しているママたちのコラムをはじめました。そのコラムを出版社に持って行ったら本にしてくれる事になってできたのが、「子供ができたらどうなるの?」(大和出版)です。

そして私が書き下ろしたものが「ママは働いたらもっとすごいぞ!」という本。この2冊で、私の中ではママ向けに、私が出来ることは全てしたなと思って、次のステップとして自分の人生を充実させようと思ったんです。

私は貢献欲求があるんですよ。人に貢献したいというか。だから「苦労しているママたちのために」と思うと力がわくんですね。逆に、自分のためだけを考えると、なかなか行動も鈍いです。誰かのためにはご飯を喜んで作るけど、自分のためだったら「まあいいか」と思うような感じです。

30歳までは「人のために何か自分が役にたてないかな?」という思いで生きていたけども、今はまずは自分がやりたい事をやって、それが結果的に人になんらかの元気をもらってもらえればいいなと思っています。

ちょっとずつでいいと思います 和田清華 氏

■ 夢に向かってあと1歩が踏み出せない方へメッセージを

「ちょっとずつやれば?」という思いです。藤原和博さんの「[よのなか]入門」という本の中の話で、ゴルフの例えがあるんですね。グリーンに向かって球を打つときに一発で入れようとするから出来ないんだと。一番少ない打数でゴールしなければならないというルールは人生にはないから、軌道修正しながら進んでいこうという話。失敗って別に損じゃなくて経験だから、やってみたらどうかなって思うんです。

■ 他に夢はありますか?

夢ってなんですかね? やりたい事ならやればいいんじゃないかなって思いますよね。

何で私がやるかというと、さっき死にたい願望があるって言ったんですけど、その時に後3年だけ頑張ろうと思う事にしていて、毎回3年ごとに人生を更新しているんですよ。人生80年だったらここで失敗したらお金が無くなって、信用も無くなって......というリスクや心配をするようになるんですけど、あと3年しか生きないと思ったら、そんな事関係ないし、時間が無いから早くやらなきゃ! と思うようになって、私は死ぬっていう事を人より手前に感じているから、生きる時間を濃くすごしているのではないかと思います。

■ なぜ3年なのですか?

何故でしょうね......予備校生ぐらいの時から結構哲学的な事が大好きで、本をたくさん読んでいたという事もあるので。「3年後に死ぬ」と、どこか思ってるんですよ。だから毎回ライブでも「これが最後だ」と思って立ちますね。そうすると怖いものもないというか。

■ やっていて一番嬉しかった事は?

音楽は浄化だと思っていて、何のために歌うかというと自分を浄化するためだと思っています。それは何のために生きるかという事にもつながっているんだと思うのですが、ライブが終わった後は余計なものがないというか、自然と感謝出来る気持ちになっているんです。楽しいですよ(笑)ライブの後は感動が回る感じです。

感動できる心の状態ではない時って、子育てが忙しいとか、仕事が忙しいとか、毎日の日常生活が続くと、なるべくココロに蓋をして(ココロを全開にしていると、人の言葉を全部敏感に感じてしまうから)いる部分が誰かしらあると思うんですけど、そうじゃなく相手の言葉や気持ちを全て受け入れるのに、音楽って自然とココロが開くという感覚がありますね。

講演だと1時間半かけてそっちにもっていくんですけど、音楽って1曲目からココロが開けたりする。それがうれしいですね。

■ 今後ボランティア的な活動をされる予定はありますか?

是非やりたいです。出来ればやりたいです。でもまだ、自信がない期間で、経験を積まなければならないので、毎日歌の練習をしていますね。ボーカルレッスンや、1人カラオケや、友人から教わったりと。今は4人から教わっていますね。ブログに書いていたら、「僕ボーカル指導しているよ!」とか身近に協力者がいたりして(笑)。

■ 今回のプレゼンで伝えたい事は?

「夢に大きいも小さいもありません」と夢☆実現フォーラムのDMに書いてありますが、本当にそうだなと思っています。

夢を人に語る時に、例えば「こうしたら世の中が変わるんです」みたいなすごく情熱的な夢って人に共感されやすいし、頑張って! って応援されやすいし、誇らしげで夢として認知されやすいんだけど、そうじゃなく自分の中に本当はやりたい、生まれ変わったらやりたいとかそういった小さいものがあるんじゃないかなと思うんですね。

それは何歳になっても、たとえ子供がいたとしてもはじめていいんじゃないかなって思います。誰かに貢献する夢じゃなくても、自分の為に夢って使ってもいいんじゃないかなって。それを伝えたいです。皆そうやって自分の夢を大事にして生きていくと上手く調和が取れるんじゃないかな。

何かの組織に入ってそこで協力するのももちろんありだし、それとは別に片足他の所に自分の世界をもってやるっていうのもありだろうし、色んなカタチがあるんじゃないかな。人からみたら小さな夢に思えることかもしれないけど、自分にとっては色々ハードルがあって、それに近づいていく事こそ、自分の人生を生きている感覚がするなと思っています。

私が人に「生きろ!」って伝えたい分、自分も生きていないといけないので、私は私の人生を生きるぞと思っているわけですよ。最後に「もう悔いは無かった!」って言いたいので(笑)

夢☆実現フォーラムに参加される皆様へ
色紙の内容:生きるとは 届けること 和田清華

何歳になっても、たとえ子供がいたとしても、誰かに貢献する夢じゃなくても、自分の為に夢を使っていいと思う。

夢に近づいていくプロセスこそ、自分の人生を生きている感覚がするのだと思います。


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